ブロックチェーンを活用した新しい技術開発とアイデア創出の促進、また優れたエンジニアや企業を発掘する目的で、海外では「インキュベーションプログラム」が頻繁に使われます。
この「インキュベーションプログラム」とは、簡単に言えば事業やサービスのアイデアコンペのようなもので、
内容は主催企業の「インキュベーションプログラム」ごとに違いますが、
大筋ではテーマに則した技術を使って参加者が独自のプロジェクトをプレゼンし、選ばれたプロジェクトに対して実際に形になるように教育や経営サポート、さらには資金援助も受けられるというものになります。
そんなインキュベーションプログラムですが先日、国内で初めて、Web3.0に特化したインキュベーションプログラムが開催されました。
それが、Fracton Incubation 2021です。
<Fracton Incubation 2021特設サイト>
このFracton Incubation 2021とは、Fracton Ventures株式会社が手掛ける、日本初のWeb3.0に特化したインキュベーションプログラムであり、
業界に精通したサポーター企業からの支援を受け、オープンなプロトコルやブロックチェーンを活用したプロダクト構築を目指すチームを支援するものになっています。
IPFS infinite JAPAN株式会社と資本業務提携を行っている株式会社セレスの関連会社であるビットバンクも、このプラグラムのスポンサーに名を連ねていました。
このインキュベーションプログラムの最終選考プレゼンテーションが昨年末に開催され、受賞プロジェクトが決定しました。
どのようなプロジェクトだったか、ご興味ある方は、以下の2つのリンクをご覧ください。
〈受賞プロジェクト〉
◆ bitbank awards ◆
受賞プロジェクト:Conata ( https://conata.world/metaani )
◆ Faracton Awards ◆
受賞プロジェクト:PlayPal ( https://www.first-hand.net/ )
国内で、このようなプログラムが行われるのは非常に珍しく、参加プロジェクトも今回は全部で9プロジェクトと多くはありませんでしたが、
今回のプログラムから新しいプロジェクトが実際に事業化されて世に出る実例が出来れば、今後もこのようなプログラム、またそこへの参加者が増え、海外のように開発が一気に活性化してくる可能性もあります。
残念ながら現時点では、ブロックチェーンの技術に関しては他国に遅れをとっている日本。
Web3.0分野で世界でシェアを取れるサービスや企業を国内から生み出すには、
このようなインキュベーション・アクセラレータープログラムによって、エンジニアを支援し、開発する環境とモチベーションを高めることは必要なことなのかも知れませんね。
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