IPFS

IPFSの将来性と可能性

IPFSとはInter Planetary File Systemの略であり、日本語に直訳すると「惑星間ファイルシステム」となりますが、より分かりやすい日本語を充てるとすれば「分散型ファイルシステム」となります。

このIPFS。

世界で年々増加する、あるリスクの解決策として非常に注目を集めており、弊社もIPFSこそ次世代のインターネットインフラとして必要不可欠なものになると確信し、IPFSおよびその関連技術に関する研究・開発を基幹事業として行っています。

年々、増加率が加速するデータ量

その「リスク」とは何なのか?

今や世界中の人々がインターネットに依存し、データ爆発とも表現されるデジタル社会を我々は生きています。

ネット利用人口が世界的に増えている事に加え、5Gなどの高速データ通信が広がり、動画などデータ量の多いストリーミングサービスがますます身近になっています。

それに伴い、世界のデジタルデータの消費量が加速度的に増えています。

2021年現在、世界に現存するデータの90%がここ2年間に生成されたものであることからも、その事がよく分かります。データは、今や我々の生活及び経済活動になくてはならないものになりました。

例えば人とのコミュニケーションも、調べ物のための検索も、仕事も、地図も、ショッピングも、音楽や映画などのエンターテインメ ントも今やインターネットを使う時代。

IDC Globalの試算によると、今世界では毎日600万バイトのデータを算出していますが、2025年にはこの3倍にあたる175ゼッタバイトにまで増えると予想されています。

増え続けるデータ量がリスクを増やす

そこまで増大する世界のデータですが、それを保管するサーバ事業は現在GAFAを代表する一部の大企業のサービスに集中しているため、情報漏洩、広告公害、サーバーダウン、サービス停止など、一極集中によるリスクにさらされています。

今でもサーバトラブルなどにより大規模なネットワーク問題がテレビで報道されることを目にしたことがあるはずです。

限られた企業が、莫大なデータを取り扱っている以上、このようなトラブルは今後も増加してきます。

どれだけ自社が管理をしっかりしていても、データが増える=外部からの悪意ある攻撃やハッキングのリスクが増えていくのです。

問題の解決策として唯一無二のIPFS

AWS(Amazon Web Service)やGCP(Google Cloud Platform)に代表されるGAFAの大手企業による中央集権型のクラウドサービスに代わる技術として、アメリカのProtocol Lab(プロトコルラボ社)により開発された「IPFS」は分散型ストレージを構築する新時代のWeb3.0のインフラです。

このIPFSは従来のような集権型ストレージではなく、世界中の全デバイスに眠る空きストレージを活用し、巨大なネットワークを構築しようという一大プロジェクトであり、このネットワーク参加者に与えられる報酬がFilecoin(ファイルコイン) になります。

いくつものサーバを介することなく、コンテンツのハッシュの確認だけで済むため、ウェブをより速く、より安全に、また改ざんやフェイクに対して耐性のある特性があり、今世界が抱えるデータの爆発的増加時代の解決策の一つとして注目を集めています

既にIPFSを活用した様々なサービスが世界中で誕生しており、この新時代のインフラへの投資ができるFilecoinも投資家の間で注目を集めています。

IPFSは大量にデータを保有する企業にとって救世主

IPFSの技術を使えば、暗号化されたデータを参加者のサーバ内で分け合って保有する形が取れるため、データを保管する経費も安くなる見込みです。そのため、大量にデータを保有・管理する大企業にとってもこのIPFSの技術は魅力的であり、すでにウィキペディアやグーグルなどを始めとした大手企業も採用検討を発表しています。

このIPFSは机上の空論ではなく、実際に2020年10月にメインネットがスタートし、今では誰もが使える状態になっています。

また関連サービスも日々、世界中で開発され利用されています。

Filecoinのもつ技術とポテンシャルは非常に大きなものであると言えるでしょう。

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