IPFS関連技術研究開発

既存のインターネットの問題点を解決する新時代のWEBインフラ

弊社は基幹事業として、IPFS関連事業の研究・開発に力を入れています。

なぜなら、IPFSが、今のインターネットが直面する問題の解決策となる技術であるため、つまり我々人類が直面する問題の解決が出来る技術であるためです。

今のインターネットは、馴染みのあるHTTP(Hypertext Transfer Protocol)と呼ばれるプロトコルが使われています。

これはアドレス指向型/ロケーション指向型とも呼ばれ、何処かの国の特定のサーバー機器に格納されているデータを読み込むためにそのURLを指定してデータを取得しにいく方法です。

しかしこのプロトコルには問題点もあり時代に合っていないと指摘されています。

HTTPの問題点とは?

我々が今当たり前のように利用しているインターネットのHTTPのプロトコルの仕組みにおいて、サーバに保存するデータに関する権限はそのサーバの所有者に委ねられています。

この所有者はアクセスのための利用料なども自由に設定ができ、アクセスしてきた人の情報を収集することだって可能です。

また、どのような情報をアップするかも、またその情報を削除するのもいつでも可能なため、ネット上の情報は公平な情報源とは言えない構造になっています。

また政治的に利用されることも多いインターネットですが、サーバ所有者の権限で特定の人間のアクセスを制限することもできる上に、情報を改ざんしたり、昨今問題になっているフェイクニュースをアップすることも可能です。

しかも情報を受け取る側からすればその情報が正しいのか、フェイクなのか、出どころも把握出来ません。

「アクセス数」が利益につながる企業や事業者が、人が集まるサイトを作るために情報の精度が不明なフェイクニュースや、事実を伝えつつも一部過剰な表現を用いた記事などが今の時点でも横行しており、インターネット上の情報の精度を阻害しています。

このようにユーザーフレンドリーではないのがHTTPの現状であり、時代に合っていないと指摘される問題点の一つです。

また、そのサーバが何かしらのトラブルを起こし、これまで蓄積してきたデータが一瞬で消えてしまうリスクも常にあり、場合によっては企業の存続を揺るがす致命的なダメージとなる可能性もあります。

データが消えるリスク対策としてバックアップをとっていたとしても、悪意ある外部からのハッキングによるデータの漏洩のリスクは避けられません。

それら外的・内的なリスク管理を行うためには維持管理コストや設備投資が必要であり、更に年々世界のデータ使用量が爆発的に増えている今、企業側が保有するデータも増える一方で、結果としてこれらの維持管理コストも増加の一途を辿っています。

このように、世界のデータが加速度的に増加している昨今において、中央集権型のHTTPはサーバ管理側にとっても近い将来、行き詰まりとなる可能性が指摘されています。

IPFSは世界が抱える問題の解決策

それに対し、IPFS(Inter Planetary File System)は、この中央集権型のプラットフォームの依存から脱却し、一部企業ではなく個人に最適化された仕組みを構築する構想のもと、2014年にアメリカのProtocol Labs社によって開発されたプロトコルです。

世界中のサーバやデバイスに眠る空きストレージを活用し、場所をまたいでファイルを分散して保存できる巨大なネットワークの仕組みを構築するプロジェクトになります。

いくつものサーバを介することなく、コンテンツのハッシュの確認だけで済むため、ウェブをより速く、より安全に、また改ざんやフェイクに対して耐性のある特性があり、今世界が抱えるデータの爆発的増加時代の解決策の一つとして注目を集めています。

さらに、IPFSはアートやゲーム産業で注目を集めるNFT(Non-fungible token)や、新しい金融の仕組みとして注目を集めるDeFi(Decentralized Finance)とも技術上、親和性が高いのです。

このようにIPFSはその仕組みを活用し、さまざまな新しいサービスや事業が生まれる可能性を秘めています。

当社はそららのサービスや事業が私たちの未来をより明るくしてくれると信じ、我々以外の企業の方もこの技術を活用できるよう、他社とも協業しながら日々研究開発を行っています。

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